2016年の世界ゴルフ選手権シリーズ(World Golf Championships以下、WGC)の第3戦となるWGC-ブリジストンインビテーショナル2016がオハイオ州アクロンにあるファイヤーストーンカントリークラブで6月30日から開幕します。
オリンピックによる変則日程のため、欧州ツアーのアルストム・フランス・オープンと同じ週での開催となったため、欧州ツアーは共同開催に加わっていません。
賞金総額は950万ドル(約10億4500万ドル、優勝賞金は161万2432ドル(約1億7000万円)、フェデックスカップ(FedExCup)ポイントは550ポイントが割り当てられています。
ブリジストンインビテーショナルは他の世界ゴルフ選手権シリーズと同様に出場資格が厳格でフルフィールドの人数も75名前後に絞られています。
そのため出場するのは難しいのですが、出場ができれば予選落ちはなく賞金とポイントを確実に獲得できるトーナメントです。
日本からは松山英樹が優先順位1番目の「プレジデンツカップのインターナショナルチームメンバー」という条件により、2013年から4年連続4回目の出場予定となっています。
そして6月20日時点では松村道央が日本ツアーのブリジストンオープン2015の優勝、塚田陽亮が日本ゴルフツアー選手権2016の優勝により出場資格を得ています。
ただ、このトーナメントに出場する場合には同じ週に開催されるJGTOのセガサミーカップをスキップすることにもなるので、その決断に左右されます。
基本的には世界のトップ50でないと出場できないのですが、すでにロリー・マキロイはこのブリジストンインビテーショナルではなくアルストム・フランス・オープンに出場するため、エントリーしないことを表明しています。
続いて、WGC-ブリジストンインビテーショナル2016の概要です。
目次
WGC-ブリジストンインビテーショナル2016の概要
WGC-ブリジストンインビテーショナル2016の概要の目次は以下のとおりとなっています。
1. コース概要
2. 賞金・ポイント
3. 出場予定選手と出場資格
4. テレビ放送予定
5. ペア・スタート時刻
1. コースの概要
WGC-ブリジストンインビテーショナルはファイヤーストーンカントリークラブ(Firestone Country Club)のサウスコースで開催され、セッティングは7400ヤードのパー70で、距離の長いコースのため基本的にはロングヒッターが有利なコースとなっています。
ファイヤーストーンカントリークラブのサウスコースはバート・ウェイとロバート・トレント・ジョーンズ・シニアによって設計され、使用されている芝は2010年のデータではティー、フェアウェイ、グリーンがともにベント芝で、ポアナ芝も混じるようで、ラフはケンタッキーブルーグラスとペレニアルライグラスが使用されています。
2015年大会開催時の平均スコアはパー70に対して70.968(+0.968)と世界のトッププレイヤーしか出場しないフィールドでありながらオーバーパーになる難易度の高いコースで、2015年のPGAツアー開催コースでは7番目にタフなコースとなりました。
優勝スコアは2015年がシェーン・ローリーの11アンダー、2014年がロリー・マキロイの15アンダー、2013年がタイガー・ウッズの15アンダーとなっています。
ファイヤーストーンカントリークラブの動画とホール別の難易度は以下のとおりとなっています。
【ホール毎の詳細情報】
- PAR 4/399 yards – 4.03(12)
フェアウェイバンカーをかわすためには飛距離よりも正確性が必要に。セカンドショットは2打目でピン手前につけるのが良い。前方から左への傾斜があるグリーンは、左には深い、右には大きく浅いガードバンカーが配置されている。 - PAR 5/526 yards – 4.57(18)
幅が狭い左ドッグレッグは2打でグリーンにのせることが可能。木を避けるためには、高く弾道で、右から左へのティーショットが必要に。アンジュレーションのキツイグリーンをガードバンカーが固めている。 - PAR 4/442 YARDS – 4.13(6)
わずかに右にドッグレッグするこのホールのグリーン手前は池となっている。ティーショットがこのホールの難易度を決めることに。フェアウェイ以外からセカンドを打つ状況になるとパーをセーブするのは簡単ではない。 - PAR 4, 471 YARDS – 4.22(2)
4番ホールはこのコースでの最難関。右から左への傾斜があるフェアウェイを捉える正確なティーショットが要求される。持ち上がったグリーンを捉えるためには高い弾道が必要に。パーで上がることができれば良いスコアと言える。 - PAR 3, 200 YARDS – 3.05(10)
右から左への傾斜があるグリーンを捉えるにはミドルアイアンを使うことになる。クラブの選択とショットの弾道はピンに近いところにボールを止める上で重要に。 - PAR 4, 469 YARDS – 4.02(14)
6番Hは長く曲がらないティーショットが不可欠なやや左ドッグレッグ。このホールのグリーンは後方から前方のかけて強い傾斜があり、左右はバンカーがガードしている。バーディを奪うためにはピンの手前につけることが重要に。 - PAR 3, 219 YARDS – 3.17(3)
ティーショットではロングアイアンを使うことに。このホールのグリーンはコースで一番大きく、ピンが右奥になると一番難しくなる。 - PAR 4, 482 YARDS – 4.03(13)
左から右への傾斜があるフェアウェイのティーショットの完璧なターゲットはファイアーストーンウォータタワー。傾斜からのグリーンへのアプローチが難しいのが特徴。小さなくぼみの複数のバンカーがグリーン周りを固めている。 - PAR 4, 494 YARDS – 4.26(1)
この直線のパー4ではフェアウェイバンカーを避けなければなならない。持ち上がったグリーンは比較的小さく、傾斜は後方から前方に。パーであれば良いスコアと言えるホール。 - PAR 4, 410 YARDS – 3.96(16)
左右のフェアウェイバンカーを避けるために、多くのプレイヤーは3Wかアイアンをティーショットで使うことになる。グリーンのアンジュレーションがこのホールの最難関。上りのパットを残すようにセカンドショットを打つことが重要に。 - PAR 4, 418 YARDS – 3.95(17)
フェアウェイの両サイドに木があるため、正確なティーショットが重要に。二段グリーンのため、左奥にピンが切られると難易度が一番高くなる - PAR 3, 180 YARDS – 3.10(8)
クラシカルなパー3で尾根の上にグリーンがある。グリーンを捉えることができた選手はバーディのチャンスがある。グリーンを外した場合にはパーを拾うために手間取ることに。 - PAR 4, 471 YARDS – 4.13(5)
右ドッグレッグのこのホールは左サイドに深いバンカー、右サイドに巨大なオークの木がある。アプローチショットはグリーンへの打ち上げとなる。このホールではパーは良いスコアだ。 - PAR 4, 467 YARDS – 4.04(11)
新しいティーが作られ30ヤードほど距離が伸びた。この変更によりフェアウェイバンカーが影響を与えることになり、ティーショットでドライバーを使うことが必要に。奥行きのないグリーンを長短のバンカーがガードしている。 - PAR 3, 221 YARDS – 3.11(7)
この長いパー3は正確なティーショットが要求される。このグリーンは奥行きはあるものの、最尤はバンカーがあり狭い。このホールでのパーは良いスコアだ。 - PAR 5, 667 YARDS – 5.07(9)
16番Hはこのファイアストーンの象徴的なホール。ティーグラウンドが下がった事により、ティーから280-290ヤード周辺にあるバンカーに注意する事が必要に。ロングアイアンでのダウンヒルへのセカンドショットは右のクリークを避けながら、小さいグリーンをガードする池の手前におくことが必要。グリーンの右手前にピンが切られたときが最も難易度が高く。 - PAR 4, 400 YARDS – 4.02(15)
プレイヤーはフェアウェイの平らなところへレイアップするか、ドライバーで尾根の頂上を目指すか、のどちらかを選択することになる。連なるフェアウェイバンカーに入れることは避けなければならない。アンジュレーションのあるグリーンと、グリーン手前は深いことが、このホールの難易度を上げている。 - PAR 4, 464 YARDS – 4.13(4)
ダウンヒルの狭いフェアウェイのティーショットは最終日の首位の選手へのテストとなる。グリーン手前左にあるバンカーを避けることができるフェアウェイの右サイドからのアプローチがベストのアングルに。グリーン左奥にピンが切られると難易度が一気に上がる。
2. フェデックスカップポイント(FedEXCup Points)・世界ランクポイントの配分
フェデックスカップポイント(FedEXCup Points)と世界ランクポイントの賞金配分は以下のとおりとなっています。
なお、世界ランクポイントはフィールドの強さによって変わりますので、確定次第追加する予定です。
また賞金配分についても情報が確認できた場合に、追加する予定です。
POS:順位
FedEx PTS:フェデックスカップポイント
WR PTS:世界ランクポイント
POS | FedEx PTS | WR PTS | POS | FedEx PTS | WR PTS |
---|---|---|---|---|---|
1 | 600 | — | 26 | 45 | — |
2 | 330 | — | 27 | 44 | — |
3 | 210 | — | 28 | 43 | — |
4 | 150 | — | 29 | 42 | — |
5 | 120 | — | 30 | 41 | — |
6 | 110 | — | 31 | 40 | — |
7 | 100 | — | 32 | 39 | — |
8 | 94 | — | 33 | 38 | — |
9 | 88 | — | 34 | 37 | — |
10 | 82 | — | 35 | 36 | — |
11 | 77 | — | 36 | 35 | — |
12 | 72 | — | 37 | 34 | — |
13 | 68 | — | 38 | 33 | — |
14 | 64 | — | 39 | 32 | — |
15 | 61 | — | 40 | 31 | — |
16 | 59 | — | 41 | 30 | — |
17 | 57 | — | 42 | 29 | — |
18 | 55 | — | 43 | 28 | — |
19 | 53 | — | 44 | 27 | — |
20 | 51 | — | 45 | 26 | — |
21 | 50 | — | 46 | 25 | — |
22 | 49 | — | 47 | 24 | — |
23 | 48 | — | 48 | 23 | — |
24 | 47 | — | 49 | 22 | — |
25 | 46 | — | 50 | 21 | — |
3. 地上波・BS・CSのテレビ放送予定日時
世界ゴルフ選手権シリーズは慣例としてNHK-BSが4日間生中継を行い、ゴルフネットワークは夜にダイジェスト版を放送しています。
5月19日時点では詳細な放送日時が確定していませんので、確認でき次第に追加します。
詳細なテレビ放送予定と日時は以下のとおりとなっています。
GN:ゴルフネットワーク
NHK-BS:NHK-BS1
Round | 放送日時 |
---|---|
R1:06/30(木) | 07/01(金) 05:00-06:49 NHK-BS 生中継 07/01(金) 23:00-24:00 GN 録画 |
R2:07/01(金) | 07/02(土) 05:00-06:49 NHK-BS 生中継 07/02(土) 23:00-24:00 GN 録画 |
R3:07/02(土) | 07/03(日) 05:00-06:49 NHK-BS 生中継 07/03(日) 23:00-24:00 GN 録画 |
R4:07/03(日) | 07/04(月) 05:00-06:49 NHK-BS 生中継 07/04(月) 23:00-24:00 GN 録画 |
4. 出場予定選手の一覧
エントリーしている出場予定選手は以下のとおりとなっています。
日本人 | 松山 英樹 |
---|---|
松村道央 | 塚田陽亮 |
ア行 | アダム・スコット |
アニルバン・ラヒリ | アン・ビョンフン |
アンドリュー・ジョンストン | ウィリアム・マクガート |
エミリアーノ・グリージョ | — |
カ行 | キラデク・アフィバーンラト |
クリス・カーク | ケビン・キスナー |
ケビン・チャッペル | ケビン・ナ |
サ行 | ザック・ジョンソン |
ジェイソン・ダフナー | ジェイソン・デイ |
シェイン・ローリー | ジェームズ・ハーン |
ジミー・ウォーカー | ジム・ハーマン |
ジム・フューリック | ジャスティン・トーマス |
ジャスティン・ローズ | ジョージ・クッツェー |
ジョーダン・スピース | スティーブン・ボウディッチ |
スコット・ピアシー | スマイリー・カウフマン |
ソレン・ケルドセン | ソン・ヨンハン |
タ行 | ダスティン・ジョンソン |
ダニエル・バーガー | ダニー・リー |
チャーリー・ホフマン | チャール・シュワルツェル |
デビッド・リングマース | デービス・ラブ3世 |
ナ行 | ネイサン・ホルマン |
ハ行 | パトリック・リード |
ババ・ワトソン | ハリス・イングリッシュ |
ビリー・ハーリー3世 | ビル・ハース |
ファビアン・ゴメス | フィル・ミケルソン |
ブライアン・スチュアード | ブランデン・グレース |
ブラント・スネデカー | ブルックス・ケプカ |
ベ・サンムン | ポール・ケーシー |
ボーン・テーラー | — |
マ行 | マット・クーチャー |
マット・ジョーンズ | マーカス・フレイザー |
マーク・リーシュマン | — |
ヤ・ラ・ワ行 | ラッセル・ノックス |
リッキー・ファウラー | ルイ・ウーストハイゼン |
その他 | J.B.ホームズ |
金庚泰 | — |
詳しい出場資格と有資格者の一覧は以下のページにまとめています。
5. 組み合わせ(ペアリング)とスタート時刻
ペアリングとティーオフ時刻は情報が確認でき次第、更新する予定です。
Round | PLAYERS |
---|---|
Round1 |
07/01 00:00 松村道央、チャーリー・ホフマン、ジミー・ウォーカー 07/01 00:12 塚田陽亮、ハリス・イングリッシュ、J.B.ホームズ 07/01 03:00 松山英樹、シェーン・ローリー、ババ・ワトソン |
Round2 |
07/02 00:00 松山英樹、シェーン・ローリー、ババ・ワトソン松村道央、チャーリー・ホフマン、ジミー・ウォーカー 07/02 02:12 松村道央、チャーリー・ホフマン、ジミー・ウォーカー 07/02 02:24 塚田陽亮、ハリス・イングリッシュ、J.B.ホームズ |