全米プロゴルフ選手権2019が、5月16日からニューヨーク州ファーミングデールにあるベスページ・ステートパーク・ブラックコースで4日間に渡って開催されます。
その全米プロゴルフ選手権2019の賞金、ポイント、コース、テレビ放送、出場資格と有資格者、過去の優勝者のデータなどのトーナメント概要です
目次
全米プロゴルフ選手権2019の概要
2019年の全米プロゴルフ選手権は101回目の開催で、ベスページ・ステートパーク・ブラックコースで行われるのは初めてとなります。
これまで全米プロゴルフ選手権は8月中旬に、最後の四大メジャーとして行われてきましたが、2019年から5月開催に日程が変更されたことにより、マスターズ、全米オープンに続く3番目となります。
賞金総額は1100万ドル(約12億1000万円)、優勝賞金は198万ドル(約2億2000万円)、フェデックスカップ(FedexCup)ポイントは600ポイント、世界ランクポイントは100ポイントとなっています。
全米プロゴルフ選手権を制した選手には、全米プロゴルフ選手権の生涯出場権、マスターズ、全米オープン、全英オープン、プレイヤーズの5年間の出場権、PGAツアーの5年シード、ヨーロピアンツアーの7年シードなどが与えられます。
2019年2月6日時点で出場資格を得ている日本人プレイヤーはいません。しかし、全米プロゴルフ選手権は世界ランク100位以内の選手は確実に出場でき、松山英樹はその条件を満たすことが確実で、小平智、今平周吾も可能性が高い状況となっています。
全米プロゴルフ選手権の過去10年間の優勝者と優勝スコア
全米プロゴルフ選手権の過去10年間(2009年-2018年)の優勝者、コース、優勝スコアは以下の表のとおりとなっています。
YEAR | WINNER | COURSE | SCORE | RUNNER-UP(S) |
---|---|---|---|---|
2018 | ブルックス・ケプカ | ベルリーブCC | 264(-16)2打差 | タイガー・ウッズ |
2017 | ジャスティン・トーマス | クウェイルホローC | 276(-8)2打差 | フランチェスコ・モリナリ ルイ・ウーストハイゼン パトリック・リード |
2016 | ジミー・ウォーカー | バルタスロールGC | 266(-14)1打差 | ジェイソン・デイ |
2015 | ジェイソン・デイ | ウィスリングストレイツ | 268(-20)3打差 | ジョーダン・スピース |
2014 | ロリー・マキロイ | ヴァルハラGC | 268(-16)1打差 | フィル・ミケルソン |
2013 | ジェイソン・ダフナー | オークヒルCC | 270(-10)2打差 | ジム・フューリック |
2012 | ロリー・マキロイ | キアワアイランドGR | 275(-13)8打差 | デビッド・リン |
2011 | キーガン・ブラッドリー | アトランタ・アスレチックC | 272(-8)Playoff | ジェイソン・ダフナー |
2010 | マルティン・カイマー | ウィスリングストレイツ | 277(-11)Playoff | ババ・ワトソン |
2009 | Y.E.ヤン | ヘイゼルティンナショナルGC | 280(-8)3打差 | タイガー・ウッズ |
ベスページ・ステートパーク・ブラックコースの概要
全米プロゴルフ選手権でベスページ・ステートパーク・ブラックコースが使用されるのは初のこととなりますが、全米オープンでは2002年と2009年にホストコースとして使用されたことがあります。
PGAツアーの公式戦ではフェデックスカップ・プレーオフの初戦となるザ・バークレイズでは2012年と2016年にホストコースとなっています。現在はプレーオフの初戦のスポンサーが変更されザ・ノーザントラストとなっていますが、2021年に使用される予定です。
使用されている芝は以下のとおりとなっています。
- ティーボックス:バーミューダ
- フェアウェイ:ケンタッキーブルーグラス、ノシバ
- グリーン:ベント、ペレニアルライグラス
- ラフ:ペレニアルライグラス
全米オープンとザ・バークレイズで使用された時のセッティングは以下のとおりとなっています。
- ザ・バークレイズ2016:7,468ヤード、パー71
- ザ・バークレイズ2012:7,468ヤード、パー71
- 全米オープン2009:7,426ヤード、パー70
- 全米オープン2002:7,214ヤード、パー70
全米オープンとザ・バークレイズの優勝者、優勝スコア、2位(タイ)の選手は以下の表のとおりとなっています。
ザ・バークレイズ2016でのホール別の平均スコア、難易度は以下の表のとおりとなっています。
Hole | Par | Yards | Rank | Avg. | +/- |
---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | 430 | 14 | 3.92 | -0.08 |
2 | 4 | 389 | 16 | 3.88 | -0.12 |
3 | 3 | 230 | 6 | 3.19 | 0.19 |
4 | 5 | 517 | 17 | 4.69 | -0.31 |
5 | 4 | 478 | 2 | 4.26 | 0.26 |
6 | 4 | 408 | 12 | 4.02 | 0.02 |
7 | 5 | 553 | 18 | 4.43 | -0.58 |
8 | 3 | 210 | 5 | 3.19 | 0.19 |
9 | 4 | 460 | 4 | 4.19 | 0.19 |
10 | 4 | 502 | 1 | 4.29 | 0.29 |
11 | 4 | 435 | 9 | 4.14 | 0.14 |
12 | 4 | 501 | 8 | 4.15 | 0.15 |
13 | 5 | 608 | 15 | 4.90 | -0.10 |
14 | 3 | 161 | 13 | 2.92 | -0.08 |
15 | 4 | 478 | 7 | 4.17 | 0.17 |
16 | 4 | 490 | 3 | 4.22 | 0.22 |
17 | 3 | 207 | 11 | 3.08 | 0.08 |
18 | 4 | 411 | 10 | 4.14 | 0.14 |
賞金・フェデックスカップ(FedexCup)ポイント・世界ランクポイントの配分
全米プロゴルフ選手権の賞金・フェデックスカップ(FedexCup)ポイント・世界ランクポイントの配分は以下のとおりとなっています。
POS:順位
Prize:賞金
Fedex:フェデックスカップポイント
OWGR:世界ランクポイント
POS | Prize | Fedex | OWGR |
---|---|---|---|
1 | $1,980,000 | 600 | 100 |
2 | $1,188,000 | 330 | 60 |
3 | $748,000 | 210 | 40 |
4 | $528,000 | 150 | 30 |
5 | $440,000 | 120 | 24 |
6 | $396,000 | 110 | 20 |
7 | $368,500 | 100 | 18 |
8 | $341,000 | 94 | 16 |
9 | $319,000 | 88 | 15 |
10 | $297,000 | 82 | 14 |
11 | $275,000 | 77 | 13 |
12 | $253,000 | 72 | 12 |
13 | $231,000 | 68 | 11 |
14 | $209,000 | 64 | 10 |
15 | $198,000 | 61 | 9.5 |
16 | $187,000 | 59 | 9 |
17 | $176,000 | 57 | 8.5 |
18 | $165,000 | 55 | 8 |
19 | $154,000 | 53 | 7.5 |
20 | $143,000 | 51 | 7 |
21 | $132,000 | 48.73 | 6.5 |
22 | $123,200 | 46.47 | 6 |
23 | $114,400 | 44.2 | 5.8 |
24 | $105,600 | 41.93 | 5.6 |
25 | $96,800 | 40.23 | 5.4 |
26 | $88,000 | 38.53 | 5.2 |
27 | $84,700 | 36.83 | 5 |
28 | $81,400 | 35.13 | 4.8 |
29 | $78,100 | 33.43 | 4.6 |
30 | $74,800 | 31.73 | 4.5 |
地上波・BS・CS・ネット放送予定日時
全米プロゴルフ選手権は長くTBS系列の地上波で放送されてきましたが、2017年から決勝ラウンドを地上波のフジテレビ、予選ラウンドをBSフジで中継されています。CS/CATVの専門チャンネルであは、ゴルフネットワークでも長時間に渡る中継がなされています。
放送日時は情報が確認でき次第、更新する予定です。
Round | 放送日時 |
---|---|
Round 1(5/16・木) | 未定 |
Round 2(5/17・金) | 未定 |
Round 3(5/18・土) | 未定 |
Round 4(5/19・日) | 未定 |
出場資格と有資格者の一覧
全米プロゴルフ選手権2019の出場資格と有資格者は以下のとおりとなっています。
1. 全米プロゴルフ選手権の過去の優勝者
- 2018年:ブルックス・ケプカ
- 2017年:ジャスティン・トーマス
- 2016年:ジミー・ウォーカー
- 2015年:ジェイソン・デイ
- 2014年:ローリー・マキロイ
- 2013年:ジェイソン・ダフナー
- 2012年:ローリー・マキロイ
- 2011年:キーガン・ブラッドリー
- 2010年:マルティン・カイマー
- 2009年:Y.E.ヤン
- 2008年:パドレイグ・ハリントン
- 2007年:タイガー・ウッズ
- 2006年:タイガー・ウッズ
- 2005年:フィル・ミケルソン
- 2004年:ビジェイ・シン
- 2003年:ショーン・ミキール
- 2002年:リッチ・ビーム
- 2001年:デビッド・トムズ
- 2000年:タイガー・ウッズ
- 1999年:タイガー・ウッズ
デビッド・トムズは出場しない予定ですが、ジョン・デイリー(1991年)、ビジェイ・シン(1998年)は出場する見込みです。
2. 全米オープンの過去5年間の優勝者
- 2018:ブルックス・ケプカ
- 2017:ブルックス・ケプカ
- 2016:ダスティン・ジョンソン
- 2015:ジョーダン・スピース
- 2014:マルティン・カイマー
3. マスターズの過去5年間の優勝者
- 2019:4月19日決定
- 2018:パトリック・リード
- 2017:セルヒオ・ガルシア
- 2016:ダニー・ウィレット
- 2015:ジョーダン・スピース
4. 全英オープンの過去5年間の優勝者
- 2018:フランチェスコ・モリナリ
- 2017:ジョーダン・スピース
- 2016:ヘンリク・ステンソン
- 2015:ザック・ジョンソン
- 2014:ロリー・マキロイ
5. プレーヤーズチャンピオンシップの過去3年間の優勝者
- 2019:3月17日決定
- 2018:ウェブ・シンプソン
- 2017:キム・シウ
6. 全米シニアプロゴルフ選手権の優勝者
- 日程変更により、全米プロゴルフ選手権が全米シニアプロゴルフ選手権の1週前の開催となり2019年は対象外に
7. 前年の全米プロゴルフ選手権で15位タイまでフィニッシュした選手
- 1:ブルックス・ケプカ
- 2:タイガー・ウッズ
- 3:アダム・スコット
- T4:スチュワート・シンク
- T4:ジョン・ラーム
- T6:トーマス・ピーターズ
- T6:フランチェスコ・モリナリ
- T6:ジャスティン・トーマス
- T6:ゲーリー・ウッドランド
- T10:ラファエル・カブレラ・ベロ
- T10:ティレル・ハットン
- T12:ジョーダン・スピース
- T12:チェズ・リアビ
- T12:ブランドン・ストーン
- T12:ダニエル・バーガー
- T12:ケビン・キスナー
- T12:シェイン・ローリー
- T12:リッキー・ファウラー
8. PGAクラブプロ・ナショナルチャンピオンシップの上位20名al Championship.
- 2019年5月1日決定
9. PGAツアーの賞金ランキング上位70名(前年の全米プロゴルフ選手権の1週前から今年の同大会の2週前までの期間)
- 2019年は日程が変更されたためウェルズ・ファーゴチャンピオンシップ2018からチューリッヒクラシック2019までの期間が対象に
10. 直近のライダーカップのメンバー
2018年のライダーカップのプレーメンバーが対象となります。
【欧州選抜】
- フランチェスコ・モリナリ
- ジャスティン・ローズ
- ティレル・ハットン
- トミー・フリートウッド
- ジョン・ラーム
- ローリー・マキロイ
- アレックス・ノレン
- トービヨン・オルセン
- イアン・ポールター
- ポール・ケーシー
- セルヒオ・ガルシア
- ヘンリク・ステンソン
【米国選抜】
- ブルックス・ケプカ
- ダスティン・ジョンソン
- ジャスティン・トーマス
- パトリック・リード
- ババ・ワトソン
- ジョーダン・スピース
- リッキー・ファウラー
- ウェブ・シンプソン
- ブライソン・デシャンボー
- フィル・ミケルソン
- タイガー・ウッズ
- トニー・フィナウ
11. 前年の全米プロ終了後のPGAツアー公式戦の優勝者(プロアマ戦、チーム戦は含まずもオルタネイト開催(裏開催)は含む)
【2017-18シーズン】
- ウィンダムチャンピオンシップ:ブラント・スネデカー
- ザ・ノーザントラスト:ブライソン・デシャンボー
- デルテクノロジーズチャンピオンシップ:ブライソン・デシャンボー
- BMWチャンピオンシップ:キーガン・ブラッドリー
- ツアーチャンピオンシップ:タイガー・ウッズ
【2018-19シーズン】
- セーフウェイオープン:ケビン・ツウェイ
- CIMBクラシック:マーク・リーシュマン
- ザ・CJカップ:ブルックス・ケプカ
- WGC-HSBCチャンピオンズ:ザンダー・ショウフレ
- サンダーソーンファームズチャンピオンシップ:キャメロン・チャンプ
- シュライナーズホスピタルオープン:ブライソン・デシャンボー
- マヤコバ・ゴルフ・クラシック:マット・クーチャー
- RSMクラシック:チャールズ・ハウエル3世
- セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ:ザンダー・ショウフレ
- ソニーオープン・イン・ハワイ:マット・クーチャー
- デザート・クラシック:アダム・ロング
- ファーマーズ・インシュランス・オープン:ジャスティン・ローズ
- ウェイストマネジメント・フェニックスオープン:リッキー・ファウラー
- ジェネシス・オープン:未確定
- WGC-メキシコチャンピオンシップ:未確定
- プエルトリコオープン:未確定
- ザ・ホンダクラシック:未確定
- アーノルドパーマー・インビテーショナル:未確定
- ザ・プレーヤーズチャンピオンシップ:未確定
- バルスパーチャンピオンシップ:未確定
- WGC-デルテクノロジーズ・マッチプレー:未確定
- コラレス・プンタカナ・リゾート&クラブ・チャンピオンシップ:未確定
- バレロテキサス・オープン:未確定
- マスターズ・トーナメント:未確定
- RBCヘリテージ:未確定
- ウェルズ・ファーゴチャンピオンシップ:未確定
- AT&Tバイロン・ネルソン:未確定
12. PGA・オブ・アメリカの特別推薦
- 上記のカテゴリーに該当しない選手を、PGA・オブ・アメリカが招待することができます。例年、世界ランク100位以内の選手が招待されていて、時には100位台の選手にも出場権がおりてくることも珍しくありません。
13. オルタネイト
- フルフィールドの156名に達するまで、PGAツアーの賞金ランキング71位以下から補充。